病院がない時代、人はどうやって病気を治していた?
- 7月11日
- 読了時間: 4分
みなさまこんにちは。鍼灸マッサージ師のヒカルです。
今では体調を崩したら病院へ行き、お薬を飲んだり、手術を受けたりすることができます。
では、病院も薬もなかった何千年も前の人たちは、どうやって病気と向き合っていたのでしょうか?
実は昔の人たちは、長い年月をかけて「こうすると体調が良くなる」「こうすると病気になりにくい」という知恵を積み重ね、それを医学として発展させてきました。
これを伝統医学と呼びます。
世界にはさまざまな伝統医学がありますが、その中でも特に有名なのが、
・中国伝統医学
・アーユルヴェーダ(インド伝統医学)
・ユナニ医学(イスラム・ギリシャ医学)
です。
それぞれ生まれた国や文化は違いますが、「病気だけを見るのではなく、人そのものを診る」という共通した考え方があります。
今日は、その3つを少しだけご紹介します。
ユナニ医学
ユナニ医学は、紀元前5世紀頃に始まり、現在でもインドやパキスタンなどで受け継がれている伝統医学です。
人の身体にはいくつかの「体液」があり、そのバランスが健康を左右すると考えます。
実は、この考え方は鍼灸とも少し似ています。
東洋医学では、身体の中の「津液(しんえき)」という水分は、多すぎても少なすぎても不調の原因になると考えます。
例えば、
・むくみ
・頭痛
・めまい
・身体が重い
そんな症状も、水分バランスが関係していることがあります。
梅雨や夏は、まさにこの「身体の水」が乱れやすい季節。
冷たい飲み物やエアコンの影響で、「なんだか身体が重いな…」という方も多いですね。
ユナニ医学では、
・生活習慣の改善・食事療法・生薬・瀉血・カッピング
などを組み合わせて身体を整えます。
ちなみに、カッピングは私も施術で取り入れています!カッピング後は身体がスッキリすると好評です。
アーユルヴェーダ
「アーユルヴェーダ」という名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
「アーユル」は生命、「ヴェーダ」は知識。
つまり、「生命を健康に保つための知恵」という意味です。
特徴は、身体だけではなく、
・心
・精神
・生活環境
まで含めて健康を考えること。
「最近疲れが抜けない」「呼吸が浅い」「なんとなく気持ちが落ち着かない」
そんな状態も大切なサインとして考えます。
私が施術で行っているオイルマッサージも、もともとはアーユルヴェーダがルーツです。
そこへ東洋医学の考え方を取り入れ、鍼灸との相性が良くなるようアレンジしています。
身体がゆるむと、自然と呼吸も深くなって頭もスッキリしますよ。
中国伝統医学
そして、私が普段の施術でベースとしているのが中国伝統医学です。
約2200年前にまとめられた『黄帝内経』という医学書には、
「病気になってから治すより、病気にならない身体をつくることが大切」
という考え方が書かれています。
これを「養生」といいます。
食事や睡眠、季節に合わせた過ごし方などを大切にする考え方は、現代の予防医学にも通じるものがあります。
また、
・気
・陰陽
・五行
という考え方を使って、身体全体のバランスを整えていきます。
中国から日本へ伝わった医学は、日本の気候や体質に合わせて独自に発展しました。
それが現在の日本漢方や、日本の鍼灸です。
実は、中国で受ける鍼灸と日本で受ける鍼灸は、かなり違います。
もし皆さんが中国で鍼灸を受けたら、「こんなに違うの!?」と驚かれるかもしれません。
昔の知恵を、今の科学で確かめる時代へ
「昔から伝わってきたものだから、本当に効果があるの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、以前は流派によってツボの位置や施術方法が異なり、研究することが難しい面がありました。
そこでWHOはツボの位置を国際的に標準化し、世界中で研究しやすい環境づくりを進めました。
その結果、現在では鍼灸の研究は世界中で行われ、日本でもすべての医学部で漢方医学が学ばれるようになっています。
まだ分からないこともありますが、「経験」だけでなく「科学」の視点からも少しずつ解明が進んでいます。
病院も薬もない時代、人々は何千年もかけて身体と向き合い、多くの知恵を積み重ねてきました。
もちろん、昔の考え方をそのまま現代に当てはめられるわけではありません。
それでも「病気になる前から身体を整える」「身体全体のバランスを見る」という考え方は、今だからこそ大切にしたい知恵だと私は感じています。
これからもこのブログで東洋医学や鍼灸の面白さを、できるだけ分かりやすくお伝えしていければと思います。
今日の一枚。愛犬ハルの顔芸。笑
「そのきゅうり!!!!ちょーだい!!!」
※営業時間 11:00〜17:00/不定休
※横浜駅から1時間圏内であればどこへでも、自宅・レンタルサロンに往診に伺います。
【自宅・レンタルサロンの往診エリア】
■横浜市・川崎市・大和市(全域)
■東京都目黒区 / 世田谷区 / 渋谷区 / 港区 /品川区 / 大田区
■神奈川県(横浜市外)海老名市 / 鎌倉市 / 藤沢市 / 逗子市 / 横須賀市
※上記以外の地域も、距離やお時間に応じてご相談可能です。






コメント